ドライブチェーンの調整方法

  • 2018.05.25 Friday
  • 22:00

ドライブチェーンのたるみが規定値に収まっているのかは定期的に確認した方が良いです。

 

もしドライブチェーンを新車時から一年以上一回も調整していないとどうなるでしょうか。

 

 

こうなります。伸びきってだるんだるんです。

 

 

規定値ではたるみは20mm~30mmとなっていますが、余裕で50mmを超えてます。チェーンカバーのシールには50mm以上の遊びでは絶対に走行するなと書かれていました。実際それでも走れてしまうのだから、頑丈ですね。ここまでだるだるだとチェーンにろくに張力もかかっていませんし、チェーン自体もヨレてしまっています。ヨレるとはチェーンが部分的に伸びたり曲がりのクセが付いてしまっている状態のことです。こうなってしまうと、調整どころか交換になってしまいますので、しっかり点検しましょう。(一年後の点検時にバイク屋はチェーンを見てたはずなのですが・・・、リコール然り本当に適当ですねぇ。)

 

スーパーカブ チェーンカバー

 

まずは四本のボルトを外してチェーンカバーを外します。微妙に外しにくいのでコツが要ります。ちなみに最初の写真はドライブスプロケットカバーやピボットカバーを外しているのですが、チェーン調整だけならカバーのみの取り外しで十分です。以降はチェーンカバーのみを外しての作業です。

 

 

チェーンカバーが外れました。ちなみにここからは最近撮り直した写真なので、チェーンは交換済みです。ぱっと見ただけでも、張力がかかっていることが分かると思います。

 

 

まずは、車両右側のアクスルナットを緩めます。ここは19mmのソケットかメガネレンチが必要です。かなり固いので緩めるのに苦労しました。アクスルとは聞き慣れない言葉ですがAxle:車軸のことです。

 

 

前の記事で書きましたが、大きめの19mmのメガネレンチを持っていると力が入れやすいので便利です。メガネレンチの先端に体重を真下にかけるようにして力のモーメントを最大限活用します。軍手やタオルなどあると尚更やり易いです。

 

しかし、ここで問題が一つ。実は新車時ままのAA04ではこの写真のような作業ができません。私の車両はマフラーを変更しているので十分なスペースが確保できているのですが、純正マフラーの状態だとスペースがほぼ無いためメガネレンチやソケットが入りません。(写真で見る限りAA09もAA04と全部同じ。)なので、反対側(車両左側)のアクスルを緩めます。

 

カブ AA04 AA09 JA10 JA44 チェーン 調整 方法

 

ちなみにこちら側はナットやボルトではなく、アクスルそのものでロッド状の部品となっています。やっていることは両側からの共締めですので、アクスルナットにしろアクスルにしろ緩める際には反対側が供回りしないように押さえる必要があります。片方だけ回してるといつまで経っても緩みません。経験済みです。

 

 

純正マフラーの場合はこのように19mmのスパナで押さえます。スパナでアクスルナットを緩めようとするのは止めた方が良いです。固いので絶対にナットの角を舐めさせてしまいます。

 

アクスルの次は両側のロックナットです。ナットが二つありますが車両後ろから見て手前側がロックナット、奥側がアジャストナットです。ロックナットを緩ませてから、アジャストナットでチェーンの張りを調整します。

 

 

こんな感じで10mmと12mmのコンビネーションレンチを使います。アジャストナットが供回りしないように緩める・締める際には押さえます。

 

 

ロックナットはそんなに緩めずとも大丈夫です。アジャストナットを時計回りに回せばアジャスターが引っ張られてチェーンが張り、反時計回りに回せばチェーンが緩みます。アジャストナットは調整幅を決めるものなので、アジャストナットを回したらその都度後輪を前に押したり引いたりして動かした方が確実です。

 

スーパーカブ AA04 AA09 JA10 JA44 チェーン 調整方法

 

それでは肝心のチェーンの張りを確認して行きます。たるみ幅はチェーンを上下させた際の振幅です。上方向のみ、下方向のみの遊びではないので注意して下さい。

 

 

指に押し上げて、

 

スーパーカブ グロム モンキー チェーン 調整

 

同じく押し下げて振幅を測定します。私はチェーンのたるみを確認するときには必ず指でやっています。(一番やり易い。)素手だとオイルで指がギトギトになってしまうのでビニール手袋は必須です。測定位置はチェーン中心部を基準にします。押し上げたときのチェーン上端から押し下げたときのチェーン下端までの振幅で測定しても、チェーンの厚み分10mmほど引けば中心を基準にすると同じことになるので覚えておきましょう。

 

一番気を付けるべきは測定そのもののやり方だと思います。手に定規を持って測ろうとすると手がブレるのでかなり測定値がズレます。メジャーなどを床に置いて目盛りを固定すべきです。測定値が毎回変わるようでは意味がありません。

 

調整のコツとして、規定値よりもチェーンの張りを緩めてやや余裕を持たせることがあります。ロックナットやアクスルナットを締めてもチェーンは張ります。せっかく25mmぐらいの理想的な張りにできたと思ったら、各部を締め切ったあとでキツキツになってしまいやり直し、というパターンを何度も味わっています。

 

 

アジャストナットはちゃんと両側で同じ分だけ回しましょう。同様に、スイングアームには縦線の目盛りが付いているのでアジャスタ先端の位置を同じにします。そこまで厳密にやらずとも良いとは思いますが、一目盛りずれてしまうことがないようにして下さい。調整が終わったらアジャストナットが供回りしないよう写真のように押さえながらロックナットを締めます。それが左右両側で終わりましたら、仕上げにアクスルを押さえながらアクスルナットもしっかり締めます。純正マフラーの場合はアクスルナットを押さえながらアクスルを締めることになります。参考までにアクスルナットの締め付けトルクは59N・mです。

 

ここでもう一度チェーンの張りを確認するのを忘れないようにして下さい。おそらく、初めて調整した場合には一回でぴたりと決まることはまず無いと思います。一回で出来たら凄いですよ。

 

もしチェーンの油が切れているような感じがしたらここで注油します。チェーン用のオイルを使いましょう。そうじゃないと飛び散ってしまってチェーンケース内を汚すだけです。カブの場合はチェーンケースがあるので、一度注油すると結構長く持ちます。チェーンケース内部が汚れていたらパーツクリーナーで綺麗にしましょう。

 

カブ AA04 AA09 チェーンカバー

 

元通りにチェーンケースを装着します。上側が下側に被さるような装着位置が正しいです。チェーンケース上側のふちはそのために二重になっているので、外したときに確認してみると分かりやすいです。チェーンケースの脱着は引っかかったりするので、無理に押し込まないようにしましょう。正位置であればボルトの穴の位置もぴったり合わさります。

 

あとはボルト四本を締めて終了です!

 

・・・と言いたいところですが、ここでリヤブレーキの遊びの確認を忘れないようにして下さい。調整前よりチェーンを張った場合には、リヤブレーキの遊びが小さくなった状態、緩めた場合にはリヤブレーキの遊びが大きくなった状態になっています。

 

リヤブレーキの遊びまで確認したら、今度こそチェーン調整は終了です。お疲れさまでした!

 

注油してたるみ幅を規定値に合わせていると走行がスムーズになります。頻繁にやる必要は無いと思いますが、たまには見るべき箇所です。

 

 

今回使った物

KURE(呉工業) スーパーチェーンルブ

 

 

ドライブチェーンを交換する(チェーンの外し方)

 

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