スパークプラグを交換する

  • 2018.06.30 Saturday
  • 12:25

スパークプラグ(点火プラグ)の交換方法を紹介します。

 

プラグは燃焼室で混合気を爆発させるための重要な部品です。もし、最近スロットルを全開にしてもパワーが出ないと感じていたら、プラグの劣化が原因かもしれません。

 

車両はカブですがアドレスだろうがタクトだろうがその他やることは同じです。

 

原付 スーパーカブ プラグ 交換 方法

 

 

車両ごとの適合プラグはNGKの公式サイトから検索できます。二輪車用のリンクはこれ。

http://www.ngk-sparkplugs.jp/search/adjust/bike/sp_domim/index.html

 

調べる際には車両名だけでなく型式名も必要です。たとえば、私の場合であれば車両名はスーパーカブ50で型式はAA04です。オリジナルプラグと着火性能の高いイリジウムプラグの型番が確認できます。

 

プラグ交換14.JPG

 

AA04ではオリジナルプラグが「CPR6EA-9S 1582」とイリジウムプラグが「CPR6EAIX-9S 95498」であることが確認できました。Amazonでプラグの型番を検索すると大体出てきます。

 

原付 スーパーカブ プラグ 交換

 

そして購入。なんか凄い昭和チック?なパッケージです。小さいので油断するとどっか行きます。

 

原付 スーパーカブ プラグ 交換

 

型番が間違っていないか購入時にはよく確認して下さい。今回はオリジナルプラグの方を選びました。

 

どうせ長らく交換しないのだから燃費向上もデータで出ているイリジウムプラグにすれば良かったかもしれないです。

 

スーパーカブ モンキー グロム アドレス プラグ 交換

 

まずはスパークプラグキャップの位置を確認しましょう。AA04はRレッグガード前方からスパークプラグキャップ(白で目印の付いている黒色のキャップ)が見えます。Rレッグガードを完全に外さずに少しずらすような感じにすれば作業は可能です。

 

しかし、初めてやる場合には横着せずにRレッグガードを完全に外しましょう。

 

慣れない内はとにかく色々とぶつけてしまいがちですから、可能な限り傷が付きそうな状況は避けるべきです。これはカブ(AA04)に限った話ではありません。面倒臭がらずに正規の手順でやることが大事です。と言いつつ、写真ではRレッグガードを外していません。人に言ったこと自分でやってないのかよ!と思うでしょうが、きちんとオチが付くので安心?して下さい。

 

スパークプラグキャップを外します。やや硬いのでグリグリ回しながらやると抜けます。

 

スーパーカブ モンキー グロム アドレス プラグ 交換

 

プラグはシリンダーヘッドに差し込まれています。

 

シリンダーヘッドには二つ黒いキャップがありますが、プラグキャップは上の太いコードの方です。下はO2センサーキャップです。間違えそうですが、O2センサーの方は写真でもガイド(センサーをガードする部品)で隠れているので見分けるのは簡単です。

 

プラグレンチ プラグソケット 16mm

 

スパークプラグには専用のプラグレンチという工具が必要です。サイズは16mmで車にもよく使われているみたいです。今回はキタコの物を買いました。

 

プラグレンチと言いつつ、これはプラグソケットですね。ソケットレンチに差し込んで使います。やることはプラグレンチと変わりません。

 

 

こんな形をしていて、プラグが暴れないように奥が細くなっています。その奥まった部分には強力なマグネットが付いていて、プラグの落下を防止します。まさに専用工具って感じですね。

 

プラグレンチにも色々ありますが、マグネット付きであることと、ユニバーサルジョイント(ぐらぐら動く)ものではなく固定式、またはソケットレンチに差し込んで使えるものを買った方が作業効率が良いです。

 

原付だと高々一本のプラグですので、16mmのソケットがあればそれでも代用できます。ただ、ソケットレンチセットに16mmは中々入っていないことと、専用の工具があればそれを使った方が快適であることは言うまでもありません。16mmのソケットを使う場合にはマグネット付きではないと思われますので、取り外し取り付け共にプラグの落下に注意する必要があります。垂直方向にプラグが差し込まれている場合には、取り外し自体が難しくなるので素直に専用工具を買いましょう。

 

ところで、ソケットには差込角というものがありました。

 

このプラグソケットの差込角は9.5mmです。おおっと、私が持っているのは6.35mmなので合いません!

 

ソケットレンチ 差込角 変換

 

こんな便利な物があります。差込角の変換アダプターで、6.35mm、9.5mm、12.7mmの差込角を相互に変換できます。つまり、これを使えば6.35mmのソケットレンチで9.5mmのソケットを使うことが可能なのですよ。

 

 

6.35mm→9.5mmのアダプタを装着します。

 

 

そこにプラグレンチを装着するわけです。アダプタを二つ連結させれば、6.35mm→9.5mm→12.7mmという変換も可能です。間に色々挟むのは接地感が不安定になりがちなのでプロの仕事としてはNGらしいのですが、素人仕事には十分です。それで問題が起こったこともありません。

 

ただし、普段使いするソケットにはその差込角に合ったソケットレンチを用意するのが一番だと思います。今回のように、一部だけで使うソケットの差込角が合わない!というときを使う感じですね。別の作業でも、このアダプターは活躍してくれます。

 

AA04 AA09 AA07 JA10 JA44 CA4BA CA42A CA44A AF75 AF79 AY01 AF74E プラグ 交換

 

プラグに近付けるとマグネットが反応してぴたりと嵌ります。あとは反時計回りに回すだけです。

 

私のソケットレンチはTハンドルなのでこのまま行けましたが、普通のソケットレンチを使う場合にはエクステンションバーを噛ませる必要があるでしょう。

 

広くスペースが取れる所で回さないと他にぶつけます。油断してぶつけました。横着した結果、いい感じにオチが付きました・・・。

 

プラグ 電極 摩耗 状態

 

専用工具の力なのか結構簡単に外れます。マグネットががっつりプラグを掴んでいるので落下の心配はありません。抜き取るのに力がいるほどです。

 

先端は真っ黒ですね〜。トップ画像はこのプラグです。

 

プラグ 電極 状態

 

新品はこんな感じでとても綺麗です。

 

モンキー グロム アドレス タクト ジョグ プラグ 交換

 

新品との比較。

 

おや? 色は全く違いますが、形そのものは違いが見られませんね。電極部分は綺麗で溶けているとか摩耗は見当たりません。プラグの状態としてかなり理想的です。このプラグは二年半経過4500km時点の物ですが、まだまだ使えそうです。だからと言って元通りにするのもすっきりしないので、このまま新品に交換します。

 

スパークプラグの締め付けトルクは16N・mです。ある程度は指で回してきちんと取り付けできているのを確認してから締め付けます。トルクレンチが無い場合にはNGKのここを参考にして下さい。その場合は新品取り付けと再取り付けで締め付け角度が変わります。

 

最後にスパークプラグキャップをぐっと押し込んでプラグ交換は終了です。ここは結構力を入れても大丈夫です。接触不良の無いようにしましょう。

 

 

試走した感想ですが、はい、全く変わりません! 

 

点検自体は年に一回ぐらいやると良いかもですが、交換となると一万キロは余裕なのでは。燃料噴射がコンピューター制御のFI車だと尚更ですね。FIの恩恵は素晴らしい!

 

原付なら点検するついでにイリジウムプラグに交換すると、次回までの点検まで期間が伸びますしグレードアップ感もあるのでオススメです。

 

 

今回使った物

NGK CPR6EA-9S 1582

(・NGK CPR6EAIX-9S 95498

キタコ(KITACO) マグネット・プラグソケット

SUNDRY ソケット差込角変換アダプターセット

 

 

■スパークプラグの仕組み

スパークプラグ 仕組み

先端に見える黒ぽちの部分を中心電極、それをガードするようににゅっと伸びているフック状の部分を外側電極と言います。

 

中心電極はバッテリーの正極へ接続され、外部電極はシリンダーヘッドに接することでアースの役割を担っています。混合気は絶縁体ですが、この二極間に高い電圧(電位差)をかける(が生じる)と絶縁破壊という現象が起こるのです。絶縁破壊が起こる電圧を絶縁破壊電圧、そのときの電位差の傾きを絶縁耐力と呼びます。絶縁破壊によって生じた火花がどんどん広がって混合気へ着火し爆発となりピストンを押し下げます。結果としてそれを繰り返すことでエンジンが回ります。

 

外側電極はアースされているのですから中心電極からの電圧はそのまま電位差となります。二極間の距離をdとすれば

 

E = V / d

 

ですから、プラグギャップ(二極間の隙間)の調整とはこの電位差の傾きが理想的なタイミングで絶縁耐力に達しないのを調整しているわけです。

 

※単位はE[kV/mm]で即ちV[kV]となり、プラグを着火させるためには大変大きな電圧が必要であることが分かります。NGK公式サイトによると20kVから30kV(二万から三万ボルト)の電圧がかかっているという話です。

 

※プラグギャップの調整にも専用工具のプラグギャップゲージが必要です。正直調整するぐらいなら新しいのを一個買った方が早い気がします。

 

 

過去記事:外装の外し方

 

■追記

今回使用した差込角変換アダプターですが、使用法を間違えるとこうなります。

【大失敗】ソケットレンチの差込角が破損しました

 

 

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