スマホ充電器の急速充電とは何か
- 2018.06.29 Friday
- 19:50
ん?
端子が外れてるじゃん!!
Huaweiのタブレットを買った翌日ぐらいに壊れました。端末より先に充電器がご臨終です。
しかもこれは充電器とケーブル本体が一体型の物なので、壊れたら丸ごと買い換えるしかありません。
まあこちらにはまだHuaweiタブレットの充電器があるので、これを兼用で使えばいいかと考えました。
しかし、実際に充電してみると……、明らかに充電速度が遅い。普段なら充電が終わる頃になってもまだ90%にも全然届いてないという現象が起こります。
充電器には入力と出力の記載があります。これはコンセントを繋いだ方から入力される電流と電圧、スマホへ向けて出力される電流と電圧を表しています。
普通に国内で購入した物であれば、使う分には入力側の値を気にする必要はありません。入力側が規格に合っていなければそもそも使えません。
上の写真はau純正充電器の記載ですが、入力は【AC100-240V 0.25A 50/60Hz】です。A(アンペア)の値には違いはありますが、【AC100-240V】と【50/60Hz】の部分はどの充電器でも共通するはず。国内海外共用とも良く書いてあります。たとえば中国は220Vですから中国でも使えるわけです。日本はお馴染み?100Vです。
肝心なのは出力側のアンペア数です。au純正は【1.8A】ですね。この部分の数値が大きいほど大きな電流が流れるわけですから充電スピードが上がります。
Huaweiタブレット付属の充電器は【1.0A】しかありません。
充電器には種類があります。コード部分と本体が取り外せない物を一体型充電器、本体にUSBケーブルを差し込んで使う物をUSB(急速)充電器と市場では一般的に呼称されています。
Huaweiタブレットに付属の物はUSB充電器でした。USB充電器の場合、ケーブルを差し込む穴を【ポート】と呼びます。この場合は1ポートUSB充電器です。USB充電器には複数ポートの物も多いですが、出力アンペア数には上限値があるのでたくさんあれば良いというわけでもありません。
USB充電器は安全性を考慮して最大1.0Aであることが多いようです。もっとも、最近では1.0A越えが当たり前になってはいます。
1.0Aではau純正の充電器の1.8Aと比べて半分近くですから、充電に時間がかかるはずです。
エレコムの一体型充電器を購入しました。
一体型の良いところはこれだけで役割が完結しているシンプルさですね。
パッケージにはUSB充電器と書かれているが商品説明では一体型。いや、まあスマホ側はUSB接続ですが……。区別するときに一体型とか言うけど、商品名は同じっぽいです。見て判断して下さい。
極普通の充電器です。
au純正とほぼ同じです!
エレコムの方が本体がコンパクトです。
出力アンペア数は純正と全く同じ【1.8A】です。充電してみると明らかに1.0Aよりも充電が速いです。使用感は純正と全く同じで、無事二代目に就任です。
USBポートが一つ付いて2.0Aなんて一体型とUSBのハイブリット充電器もあります。そっちの方が便利だったかも?
最新のハイエンドキャリアスマホだと充電それ自体が新しい規格(Quick Charge 3.0)に対応していて、3.0Aで急速充電!なんてこともできます。勘違いしないよう付け加えると、Quick Chargeの充電器を買っても使用端末がその規格に対応していないと意味が無いです。
しかし、Quick Charge 3.0対応端末のみならず、規格非対応の端末充電でも2.4Aで充電できる物もあります。時代は急速充電を求めているようで、2.0Aぐらいは当然のように出力されるのが多いですね。
手元の充電器の出力アンペア数を見てみよう!
1.0Aが二倍の2.0Aになったからと言って、充電時間が半分になるわけではありませんが、仮に1.8Aが2.4Aになれば体感で相当変わるはずです。よく外で充電する人は出力アンペア数の大きいものを使うと満足できるはずです。
■ところで……
充電器には商品説明で出力最大値をW(ワット)を使って宣伝しているものもあります。
P[W] = I[A] * V[V]
なので、出力側の○Aと○Vをかけてみれば大体その値が最大値付近になるはずです。
また、2.0A越えの充電器が全てにおいて優れているわけではありません。
W[J] = P[W] * t[s]
なりますから、同じ時間充電すればWはPに比例します。バッテリーにも熱容量がありますから、単位時間あたりの仕事が大きいほどスマホが熱くなりやすいとも言えます。つまり、1.0Aなど低アンペアの充電器は充電速度が遅い代わりに熱くなりづらいのです。
普段、充電しながらスマホを弄っていて、スマホが熱い!と思っている人は充電器を確認してみましょう。2.0A前後であれば1.0A付近まで落としてみれば少しは快適になるかもしれませんよ。
一方で、個人的に古い端末はあまりアンペア数の大きい物を使うとリミッターがはたらくとは言え熱くなりすぎるような気がします。私が今回純正と同じ1.8Aを買った理由がこれ。
充電器にも色々ありますね。
■ところでところで……
スマホ側に差し込むmicroUSB端子には種類があります。もっとも一般的なのはこの【micro-B】です。この部分の規格が合っていなければ使えません。
端子が台形の形をしているので見分けるのは簡単です。格安スマホやタブレットだとまずこれでしょうが、最近は楕円系の【Type-C】も多く普及してきました。microが頭に付かなくなっています。
この記事で出てきた充電器は全て【micro-B】です。
USB充電器の場合は、使用するUSBケーブルが規格に合えば良いので一体型よりも融通が利くメリットがあります。断線したり破損しても、充電器本体が無事ならばUSBケーブルを買い替えるだけで済みます。
ここまでをまとめますと、
・スマホやタブレットはmicro-BかType-Cかをまず確認する。
・一体型充電器は適合端子の物を買う。
・USB充電器は付属か別売りのUSBケーブルが適合端子の物を買う。
・出力アンペア数が大きいと急速充電と呼ばれる。
規格や自分の環境に合う物を選びましょう。
■おすすめ
・エレコム 充電器 ACアダプター 1.5m USBポート×1 2.0A出力
過去記事:格安タブレットのHuawei MediaPad T3 8インチを買ってみました
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