マフラーのスタッドボルトを交換する

  • 2018.07.25 Wednesday
  • 22:35

前回のマフラー交換の記事で紹介しきれなかった内容です。

 

マフラーのフランジを左右両端のスタッドボルトに同時に通すのが難しいという話をしましたが、スタッドボルト自体が曲がっている場合があります。劣化していると弄っている内に折れてしまうかもしれないので交換します。

 

原付 スーパーカブ マフラー スタッドボルト 交換 方法

 

スタッドボルトとは両端にねじ部を持っているボルトを指します。スタッドとはstud:鋲(びょう)のことです。金属製の留め具のことを鋲と呼び、広義ではねじも含まれるようです。元々、英語圏内での呼称をそのまま利用しているだけでしょうから、和訳しようとすると微妙に納得できるようなできないような感じですね。中国語訳だと双端螺柱なんてものがあり、日本語の感覚だとこっちの方がどういう部品がはっきりします。

 

 

話が脇道へそれました。つまり、スタッドボルトはシリンダーヘッド部でもねじで締め付けられているわけです。

 

スタッドボルトを交換するためにはリムーバーやプーラ―と呼ばれる専用工具が必要です。

 

スタッドボルト プーラ― リムーバー

 

例によってこのブログではご用達の台湾製。国産品を一個買うのと同じ値段にもかかわらず、サイズ違いの四個入り、しっかりした収納ケースまで付いてくるというコスト面に優れた工具です。サイズは6mm、8mm、10mm、13mmで、今回使うのは8mmです。このスタッドボルトは原付でもスクーターのアドレスなど車種によってサイズが違いますので、セットの物を買ってしまった方が間違えることもなく、後々車両を買い替えても買い足す必要が無くなるのでおすすめです。

 

スタッドボルト リムーバー プーラ― 仕組み

 

穴の奥にでっぱりが見えるでしょうか。プーラ―には内部外周に三つの柱状のローラーが組み込まれていて、でっぱりの正体はそのローラーです。スタッドボルトを差し込んで回すとローラーが回り、ストッパーがかかったところで緩める・締めるができる仕組みです。三つのローラーでスタッドボルトを押さえ付けるわけですね。はあ〜なるほど、こういうのを初めて考えた人は凄いですねえ。

 

早速、スタッドボルトを外してみましょう。

 

 

この工具は21mmソケットか差込角12.7mmのソケットレンチで回せます。

 

差し込み角変換アダプター二段重ねの6.35mm→9.5mm→12.7mmで回しました。この作業をやったのはTハンドルが破損する前です。つくづくタイミングが良かったです。スタッドボルトは大きなトルクで締め付けられている部分ではないので、この使い方でも問題ありません。差込角12.7mmのソケットレンチを持っている人はアダプターを使う必要はありませんが、どうにせよ、いきなり強い力で回さないようにした方が良いです。スタッドボルト自体が細いのと工具の仕組みの関係上、劣化などが原因で必要以上の力がかかった際に破断する可能性があります。根元から折れるようなことになったら最悪の展開です。もしそうなったらどうするのかは素人の私には考えもつきません。

 

ある程度回すとローラーにロックがかかる手応えがあるので、そこから慎重に回します。緩んだら指でも回せます。

 

スーパーカブ モンキー グロム アドレス マフラー スタッドボルト

 

新品のスタッドボルトとの比較。

 

古い方には打ち傷が付いています。これはマフラー交換で「フランジが斜めになると全く動かなくなる場合がある」と書いたことをそのまま体験したからです。どうにもならず、何を思ったのかピンポンチとプラハンマーでフランジを押し下げるという発想に至りました。幸い、フランジは外せましたが片側が傷だらけとなり、スタッドボルトもこの有様です。無事に外れたから良かったですが、スタッドボルトが折れる可能性もありました。とにかく、本当に位置関係がキツキツなので焦らずじっくりやるべきです。

 

もしフランジが斜めで動かなくなってしまったら、プーラ―で片方のスタッドボルトを外せば何とかなります。原付の車種や工具のメーカーによっては、マフラーとプーラ―がぶつかってしまうかもしれません。

 

新しいスタッドボルトを取り付けます。締め付けトルクは11N・mです。先ほどの応用として、フランジの取り付けが難しい場合には先にスタッドボルトの片方一本だけを取り付けて、マフラーを仮組みしてからもう一本を取り付けるなんてやり方もあります。フランジを左右二本同時に通すのが難しいのであれば、一本ずつ通せば良いじゃないという発想です。実際試してみたら上手く行きました。

 

尚、シリンダーヘッド側のねじ部は短い方です。逆に取り付けてしまわないように気を付けましょう。

 

スーパーカブ モンキー グロム アドレス マフラー スタッドボルト

 

流石に新品だと綺麗です。これだけでシリンダーヘッド周りが新車に戻ったようにも見えてしまいます。写真だと変わらないように見えますが、交換前と比べて微妙に真っすぐになりました。新旧比較写真でも古い方はやや曲がっています。ここは排熱やジョイントナットの締め付けのおかげで、徐々に曲がってくるものなのかもしれません。

 

スタッドボルトの突き出し部の長さは29.5±1.0mmと指定されていますが、締め付けトルクで取り付ければ自然にその長さになります。トルクレンチが無い場合には長さを測って範囲内に収まるようにしましょう。

 

結果として、交換前と比べて明らかにフランジが通しやすくなりました。あくまで交換前と比べた話で、やたら位置決めがシビアで難しいのは変わらないです。

 

もし今まで一回も交換したことがないのであれば、マフラーを外したときについでに交換するのがおすすめです。

 

 

今回使った物

・純正スタッドボルト×2(パーツナンバー:92900-08032-0E)

スタッドボルトリムーバー/プーラーセット 4pc [並行輸入品]

 

国産品はこちら。対象のスタッドボルトの径をよく確認しましょう。今回使ったのは8mmです。

KTC スタッドボルトリムーバー 8mm

 

 

JUGEMテーマ:車/バイク

コメント
コメントする








    

calendar

S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< December 2018 >>

selected entries

categories

archives

recent comment

  • 新型スーパーカブ(AA09)に二十万越えの価値はあるのか
    off (10/18)

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM