電工ペンチを使ってシガーソケットを取り付ける

  • 2018.09.24 Monday
  • 13:25

今回はシガーソケットを取り付けてみました。

 

スーパーカブ シガーソケット 取り付け方法

 

シガーソケット(英:cigar socket)とはシガーライター用のソケット(腔)が本来の意味です。その名の通り、調べると昔の車にはわざわざ煙草を吸うためだけに備えていたのだとか。確かに、それこそ物心つくかつかないかあたりの時分にそんな光景を見たような記憶があります。

 

しかし、わざわざ煙草を吸えるようにするわけではありません。シガーソケットがあればそこから電源を取れるようになります。本来の目的から転じて、電気的なアクセサリー(機能)を追加するための電源としてシガーソケットを用います。

 

即ち、今回は原付でスマホを充電できるようにしてみよう、という話になります。

 

 

最近ではシガーソケットもアクセサリーソケットと呼称されるようになっているみたいです。シガーソケットというとまさに煙草のためだけにあるような印象しか受けないので、これは良い呼び方ではないでしょうか。

 

前置きが長くなりました。まずはシガーソケットを準備します。

 

原付 シガーソケット 取り付け方法

 

バイク用のものは数多くあります。USB端子が初めから付いているものが多いです。値段も安いものから高いものまでありますが、中国本土から発送のものがやたら安い。

 

実際に中国から届いたのがこれです。思い切り日本語で、2.1Aにチェック印が付いています。

 

ニューイング バイク用 シガーソケット

 

本体左側がソケットで、右側がUSB端子です。どちらもカバーが付いていて、防水仕様なのが嬉しいところ。

 

シガーソケット3.JPG

 

コード先端がU字になっています。これをクワ型端子と言います。

 

説明書によると、このクワ型端子をバッテリーの+と−の締め付けを緩めて差し込めば終了とのこと。赤(白黒コード)が+側で青(黒コード)を−側に繋ぎます。

 

バッテリーに直接繋ぐ接続方法をバッ直と呼びます。これは一番簡単ですが、スイッチを入れっぱなしにした回路と等しく、常時電流が流れてしまうので思わぬバッテリー上がりの原因と成り得ます。原付ならバッテリー交換も簡単ですので、説明書通り一回バッ直でやってみても良いかなとは思ったのですが、電気工作も当然の如く素人なわけで繋いだ瞬間ショートさせるような失敗をやらかす危険は避けたいところ。

 

そんなわけで、今回は少し丁寧なやり方でやってみました。常時電源(バッ直)ではなく、イグニッション電源に繋ぐことにします。

 

イグニッションとは英:ignitionのことで点火あるいは点火装置という意味です。転じてイグニッション電源という場合にはキーを回したときに通電するものを指します。

 

通常はイグニッション電源の配線を探す・選ぶところから始まるようですが、幸いスーパーカブ50/110(AA04/JA10)ではシガーソケットの取り付け方法が確立しているようなので、それに倣います。現行のAA09/JA44もほぼガワの違いだけなので、同じ方法でできると思います。

 

スーパーカブ サービスチェックカプラ

 

それがこのサービスチェックカプラ(赤)を利用する方法です。本来は専用工具を使ったPGM-FIの自己診断機能のための素人では到底太刀打ちできないことに用います。センターカバーを外して、バッテリーの前部にあるのですぐに見つかります。

 

いや〜、やり方が分かっている楽だなあ〜と思っていたのですが、ここで大問題が発生。

 

カプラが爪でがっちり固定されていて外れない!

 

四苦八苦しながら気合いで外しました。・・・が、さらに一苦労。

 

ダミーカプラ(ふた)も固くて外れない!

 

こちらは正確には爪の掛かり方がよく分からなかったからなのですが、ふたを傷だらけにしながらも何とかこちらも外しました。

 

ここまでやるだけで疲れました・・・。

 

スーパーカブ シガーソケット サービスチェックカプラ

 

ふたの外れたサービスチェックカプラ。手前に見える/黒はアース、対角線上の黒/がイグニッション電源として使えます。

 

 

これが外れたふたです。中央部分に如何にも爪っぽいのがあったので、そこを必死にマイナスドライバーで押したりしていたのですが、実際に押さえているのはその下という・・・。いつもこんなことに手こずって時間がかかっています。

 

さて、次は必要な道具を準備します。

 

電工ペンチ 使い方

 

電工ペンチなる工具を使います。何だが随分と歪なかたちの工具です。

 

いきなりポンとこれを渡されても使い方も何も分かりません! 使い方から学びます。

 

シガーソケット5.jpg

 

先端のCUTが文字通り配線を切る部分。すぐ下の凹凸はギボシ端子をかしめるのに使います。ギボシ端子って何だよ、と思うわけですが、それはひとまず置いておきます。さらに下のM3やM5と書かれている部分はボルトを切断(!)します。

 

シガーソケット6.jpg

 

Rigと書かれているのは圧着端子を潰す部分。最後の丸が並んでいるのは配線の被覆を剥くワイヤーストリッパーです。0.5とか0.75と書いてある数字の単位はsq(スケア)でmm2(平方ミリメートル)と等しく、配線の断面積を表しています。0.5sqの配線を被覆を剥くなら0.5と書いてある横の穴(最上段)を使います。

 

電工ペンチ一本で様々な機能が集約しています。今回使うのはカットとかしめ、ワイヤーストリッパーの三部分です。

 

とにかく、まずはやってみましょう。先ほどのカプラに接続するために適合するカプラキットを購入します。

 

4P090型 オス端子側カプラキット M090WP-HM/MT/4P090WPK-HM-M

090型HM/MT/TS防水カプラ用ブラインド(ダミー)

090型HM/HW/MT オス端子のみ(ワイヤーシール無し)M090WP-HM/HW/MT-wr

 

ダミーは二個必要です。ここで、オス端子のみは予備として四本ぐらいは買っておいた方が良いです。使うのは二本なのですが、手馴れた人でないと一発で"かしめる"のを成功させるのは難しいです。

 

シガーソケット12.JPG

 

まずは配線先端のクワ型端子を大胆にカット! 次にワイヤーストリッパーで10mmあるかないかぐらいで銅線を露出させます。

 

このとき、正しいサイズ(スケア)の穴を使っていれば、すぽんと被覆が抜けますが、小さいサイズを使っていると銅線を数本引きちぎってしまいます。その場合は失敗なので、カットしてからもう一度やり直します。このシガーソケットの配線は1.25sq?だったはず。

 

露出した銅線は折り返して捩じると端子との接触が確実になります。キット付属の防水ゴムはこの作業の前後で通しておくのを忘れないようにします。

 

シガーソケット13.JPG

 

オス端子の定位置に合わせます。剥き出しの銅線は小さい爪に、被覆は防水ゴムごと大きい爪に合わせるのが正しい位置関係です。

 

ここで、この端子の爪を折ってかしめる(食い込ませる)のに電工ペンチの出番が来るわけです。

 

シガーソケット14.JPG

 

銅線の方からかしめて固定します。

 

1.25-2.0の穴でぐっと力を入れて挟むことで、爪が潰れてかしめることができます。

 

シガーソケット15.JPG

 

もう一つの方は3.0の穴で挟み、防水ゴムごとかしめます。ちょうど爪がゴムの上に食い込むようにして下さい。

 

シガーソケット16.JPG

 

できました!

 

爪が銅線と防水ゴムに食い込んでいるのが分かります。半円を描くように爪が潰れているので、引っ張っても抜けません。仮に抜けてしまう場合は失敗なのでやり直しましょう。中途半端な力加減でかしめたり、爪が綺麗に潰れてくれなかったりすると抜けやすいです。特に銅線が爪と十分に接触していないと電流が通りません。

 

なるほど、これが"かしめる"ということなんですね。切って剥いてかしめる一連の作業に電工ペンチが役に立ちます。

 

ちなみに、結構簡単にやっているように見えますが、二、三回ぐらい失敗してます。

 

シガーソケット17.JPG

 

サービスチェックカプラと試験的に繋げてみます。/黒はアースでマイナス側なので黒コードの端子を、対角線上の黒/はイグニッション電源のプラス側として黒白コードの端子を繋げます。

 

ややこしいことを考えずに、サービスチェックカプラの緑色のコードにマイナス側(今回は黒コード)を繋げたら、対角線上にもう片方を繋げば良いだけです。+と−を逆にしてしまわないようにだけ気を付けましょう。

 

シガーソケット18.JPG

 

キーONにして通電しているかチェックします。100均の充電アダプターを使って埃を被っていたipodを充電してみます。通電ランプが青く光っていて、ipodも林檎のマークが浮かび上がりました。充電できています!

 

通電が確認できたらまたキーをOFFにします。

 

シガーソケット19.JPG

 

キットのオスカプラに端子を差し込んで、ダミーの防水ゴムを嵌め込みます。このとき、事前にカプラの位置関係をよく確認して、端子の差し込む穴を間違えないようにして下さい。

 

それをサービスチェックカプラに差し込めばキットの作業は終了です!

 

シガーソケットの取り付け位置ですが、メインパイプカバーに配線を通すのがすっきりするのでおすすめです。

 

ただ、シガーソケットの+(白黒)コードにあるヒューズが隙間を通らないので、配線を途中で切断してギボシ端子でかしめてそれを通しています。ギボシ端子とは配線コードを着脱可能にする端子を指します。ギボシ端子は小さいので、今回のように隙間を通したいときに利用できます。先ほどやったこととほぼ同じで、小さい爪は銅線に、大きい爪はコードの被覆に食い込むようにすればOKです。

 

シガーソケット7.jpg

 

こちらは端子をかしめる前にスリーブを通すのを忘れないようにしましょう。また、端子にも向きがあります。プラス側(サービスチェックカプラ側)には全体を覆う大き目のスリーブとメス端子(差し込まれる側の端子)です。

 

少し上に戻るとあるクワ型端子をカットした写真では、既にギボシ端子の取り付けも完了していたります。ヒューズ(太くなっている黒い部分)の奥にギボシ端子(太くなっている白い部分)があるのが分かるでしょうか。

 

ちなみに私はこのギボシを多めに買って、事前にかしめる練習をしていました。

 

シガーソケット20.JPG

 

ハンドルに挟む留め具が付属していますが、スペースがありません。AA04プロだと自転車のようなバーハンドルなので余裕があるのですが・・・。色々方法はありますが、コンビニフックを取り外してホームセンターで買った塩ビ管を装着し、それをハンドルに見立てて固定しました。太さもちょうど良く、いい感じになったと思いません?

 

これで取り付けが完了です。お疲れ様でした。

 

さあ、早速試走して・・・、おや? 走行すると通電ランプが消えてしまいます。最初はシガーソケットの不具合かと思ったのですが、停車すると通電ランプが点くので、安全装置が働いているような感じです。50ccの原付だとバッテリーが走るので精一杯なのかな? それともバッテリーが弱っている? 果たしてシガーソケットの不具合なのか排気量故の仕様なのか・・・。

 

うーん、まあ、緊急時に充電できるようにしたと考えれば良し! 災害時に颯爽と原付でスマホを充電できますよ。

 

実はシガーソケットそのものよりも配線弄りをやってみたかっただけだったりします。車種ごとに手順が確立されていると思われますので、全くの素人が初めて電工ペンチを触る課題としては最適であると思います。

 

いずれ外付けのタコメーターを装着してみたいです。

 

 

今回使った物

ニューイング(NEWING) バイク用シガーソケット+USB端子タイプ

エーモン 電工ペンチ

エーモン ギボシ端子 限定お買い得パック 10セット

・カプラキット(上述)

 

上位の電工ペンチだとエンジニア コードプライヤー PA-01があります。色々使うことが確定してるならこっちでも良いかも?

 

 

固定方法おすすめ

キタコ フロントファッションバー スーパーカブ/クロスカブ

その他のハンドルに固定方法

 

ミラーをかさ上げして固定するのは主流のようですが、疑似的にバーハンドルのようにしてしまうやり方もあるんですね。

 

 

JUGEMテーマ:車/バイク

コメント
コメントする








    

calendar

S M T W T F S
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< October 2018 >>

free

selected entries

categories

archives

recent comment

  • 新型スーパーカブ(AA09)に二十万越えの価値はあるのか
    off (10/18)

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM