新型スーパーカブ(AA09)に二十万越えの価値はあるのか

  • 2018.05.07 Monday
  • 00:00

スーパーカブの整備を紹介するブログなのに、あまりカブをおすすめしていない記事が続いています。

 

言いたいことを正直に書いていたら自然とこういう流れになってしまいました。誤解しないでいただくと、私はカブ(AA04)にかなり愛着を持っています。

 

しかし、だからと言って手放しでおすすめしてしまうのは、これから原付を購入しようと考えている人に嘘を付くことになってしまいます。セルとキックの違いどころか、そもそもその言葉すら知らなかった当時の自分に、タイムマシンで助言に行くぐらいの気持ちで書いています。

 

(ちなみにセルはスイッチレバーを押し込んでエンジン始動、キックは右足下にあるキックペダルを蹴ってエンジンを始動させます。今現在は両方付いてるかセルのみかが主流です。)

 

 

結論から言いますと、私個人としてはスーパーカブという車種が良いという確固たる意思が無ければ、(今現在の型式の)カブ購入はおすすめできません。

 

これはタイムマシンで過去に戻ってもはっきりと言えます。順を追って理由を説明して行きます。

 

カブ AA04 AA09 違い

 

私の所有している型式:AA04(2012~2017)と現行の型式:AA09(2017~)のみ抜き出した諸元表です。

 

諸元的には大した変わりが無く、ほぼ見た目が違うだけです。実際は排ガス規制のおかげで、現行の方が重く遅くなっているとも言えます。

 

ただ、一点だけ大きな違いがあるのが分かるでしょうか。そう、車両価格です。AA04は税込み19万円だったのがAA09は税込み23万円と4万円の値上がりになっています。

 

4万円の差はデカい! ライトがLEDだったり高いなりの装備はあるようですが、前の記事でスクーターの価格と比較すれば、価格面でまず検討対象から外れることは一目瞭然でしょう。私は原付を購入する人にとって、価格は最重要項目だと考えています。AA04のように20万円を下回っていれば、スクーターとは一味違った原付としてお勧めしたのですが、そこに4万円も上乗せして払うとなると同じことは言えません。オイルストレーナーがクランクケースを開けずとも交換できるようになっていたり整備面で楽になっている部分もあるのですが、それでも高すぎます。レンジャーモデルのクロスカブ50の諸費用込みで30万越えは最早論外ですねえ。限定販売のC125然り、カブという車種を高級路線に持って行く方針なのでしょうか。


女性を対象にしたファッションバイクのような広告も打っているようですが、私の乗るAA04と同じ大きさで1kg重く、足着きの問題も考えると、これから原付に乗ろうとしている女性に勧めるのはかなりの抵抗があります。少なくとも私は女性にカブは絶対におすすめしません。素の状態ではろくに荷物も積めませんし、女性がわざわざ買ってからあれこれ自分で弄るか?という疑問もあります。加えて、車両価格も便利なスクーターと比較してずば抜けて高い。うーむ、女性に向けた広告と言うよりも、女性が乗ればきっと格好良いよといった投げやりな男の妄想といった感じです。丸目は可愛いから女性にも、といったコンセプトも含まれるのでしょうが、やっぱりデカいし高いですよ。

 

男女問わず、それでもカブを購入する人は原付とかそういう括りの価値観ではない人でしょう。

 

辛口で言えば、現行のカブは丸目信仰(※)に染まったおじさんが買う、または初めからその層のみが対象のバイクだと思っています。少なくとも、エントリーモデルのような扱いで初心者が買う原付ではない。また、私自身の好みとしても、全体的にデザインが古臭くなってメーターは格段と見辛くなり、重くなって、価格もぐーんと上がった、という原付に全く魅力が感じられないです。

(※ カブは丸目じゃないと認めないと角目をネガキャンし続ける人たちのこと。)

 

そう考えると私が角目AA04を新車で買えたのは随分とタイミングが良かったのだなあと今になっては思います。保険等込みの新車乗り出しでも新型の車両価格以下でした。私は角目のデザインの方が好きなので、型落ち前に買えて良かったです。仮に今の新型が当時あったら、まず価格を見て即座にスクーターを買っていたでしょう。車両価格はそれほどまでにユーザーに与える印象をがらりと変えさせます。実は、50から110への乗り換えも良いかななんて思っていたのですが、新型発表でがっくりした記憶がまだ新しいです。思いも寄らずお金の節約になりました。

 

何だか各方面に喧嘩を売るような記事にさえなってますね・・・。しかし、このブログは私のブログなので歯に衣着せる必要もありません。

 

うーん、もう角目で安いスーパーカブは出ないのでしょうか。残念です。

 

 

国産スーパーカブは本当に国産なのか

 

新型カブ(AA09)は国産と宣伝しているネットショップや店舗があります。中にはAA04を中華と記載し対比している業者もいるようですが、新型カブも中身は中国やタイ、インドネシア等でAA04と変わりません。日本語としてのニュアンスを正しく伝えるのであれば、国内生産ではなく正しくは国内組み立てです。カタログNoではもしかするとAA04と共用かも? 実際にボアアップキットやカムシャフトなどAA04用のものはそのままAA09に使えます。新型の写真を見るとシリンダーヘッドやマフラー、スイングアームあたりは完全に同じように見えます。

 

新車価格がぐーんと上がりましたが、大部分が人件費を占めているのでしょうね。書いていてかなり気になってきたので、実際にホンダに問い合わせたところ、「(エンジンなどの)部品は海外のものを使い、国内の熊本工場で組み立てている」との回答をいただきました。「では、生産拠点とはエンジンなど部品を一から作っているわけではなく、以前のAA04のように中国で組み立てていたものを、今度は日本で組み立てているということですか?」という質問に対しては、明確に「そのようになります」との回答でした。但し、AA04のパーツがそのまま使えるか否かは案内していないようです。質問ごとにいちいち調べていただきありがとうございました。

 

ホンダ公式サイトでは生産拠点としか紹介していないので、さも中身の部品から全て国内で作られたかのように宣伝されているのでしょう。このあたりは早とちりとかではなく分かってやってる気がします。ユーザーにもはっきり言って崇めているレベルで国産という字面を有り難がっている層がいるみたいですからね。いや、中身は同じです。私は機械物に対して既に「国産」や「日本製」というワードに魅力を感じない世代なので、実際の話すらどこかへ置いておいて手放しで素晴らしいと持ち上げるのはとても違和感があります。国内で組み立てれば万単位の値上がりをカバーできるようなブランド力になるとは到底思いません。

 

余談なのですが、この国産や日本製といった表記はどこから定義されているのが気になりますね。これは色々とグレーなことでも通っているようで、原則としては製品としての機能をもった瞬間が基準となるみたいです。そう言えば、数年前は日本製表記だか国産表記だかのHDDを分解したらサムスンが出てきたとかいう話をAmazonのレビューで複数回見た記憶がありました。なるほど、HDDの機能を持った国が日本だから中身そのものが海外製でも日本製という表記で問題無いという理屈になります。実際の所はどうだか分かりませんが、わざわざ嘘をつく必要性もないでしょうからそういうのも通っているということです。言ってみれば日本車だからと言って、中身を全て日本で作っているわけではないってことと同じですね。車でわざわざ国産と大きく宣伝されることはまずないのに、何故かスーパーカブに限っては実態とはややずれた国産という宣伝が罷り通っているからこそ違和感があるわけです。そのあたりはカブ信仰とも言うべき宗教じみたものも影響しているのかもしれません。

 

話が長くなってしまいましたが、まとめますと現行のカブは原付にしては高すぎて、当時もこの価格だったら仮にタイムマシンで過去に行っても絶対におすすめしないって話です。

 

※補足しますが、この記事は新型スーパーカブ(AA09)を購入した人を貶す目的の記事ではありません。私の価値観で車両自体を批評した記事であり、当然ながら価値観は人それぞれです。

 

続きます。

 

旧タイトル:原付を買うなら何が良い???4

 

JUGEMテーマ:車/バイク

コメント
ホンダはパーツを海外生産して国内で組み立てて高く売る業者ですからね。
AA04初期型はシフトドラムとカウンターシャフトが削れるゴミです。
カブプロ50乗ってますがリコールしない不誠実な企業、それがホンダ。
  • off
  • 2018/10/18 6:50 AM
コメントする








    

calendar

S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< November 2018 >>

free

selected entries

categories

archives

recent comment

  • 新型スーパーカブ(AA09)に二十万越えの価値はあるのか
    off (10/18)

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM